[文科省] もんじゅ改造の了承求める 福井県知事に

【２月２９日共同】高速増殖炉「もんじゅ」について、文部科学省の坂田東一研究開発局長が福井県庁を訪れ、西川一誠県知事に地域振興について説明、運転再開に向けた改造工事の早期了承を求めた。

　坂田局長は、県が要望しているもんじゅ周辺の研究開発機能の強化については、２００４年度中にも着手すると説明。ただ研究拠点化構想については「すぐに取りかかれるものと時間がかかるものがある。継続して取り組んでいくことが必要不可欠」と話した。

　会談終了後、坂田局長は「できるだけ早い段階で、改造工事の判断をいただきたいとお願いした」と話したが、西川知事は「まだ（国の）考えをうかがう状況で、１つ１つ手順を踏まえながら議論したい」と述べ、工事了解について明言を避けた。

　西川知事は昨年１１月、文科省と経済産業省に地域振興などを要請。近く経産省にも話を聞くという。