[原子力産業新聞] 2004年3月4日 第2225号 <3面>

[文科省] ITER交渉の経緯を報告、原子力委に

 文部科学省は2日開催の原子力委員会に、2月21日にウィーンのIAEAで開催された国際熱核融合炉(ITER)の次官級会合について報告した。研究開発局の谷専門官は、「幅広いアプローチ」について、本体と研究センターの分散化、本体を補完するサテライト・トカマク装置の設置、本体とは別に材料研究センターを設置などの提案を検討していると説明。サテライト・トカマク装置では既存の装置の活用も視野に入れているという。

 委員から、話し合いの決着見通等の質問があり、谷専門官は「現段階で決着の具体的な目途は立っていないが、各国とも出来るだけ早期に決定しようという意志はある」と述べた。


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