[原子力産業新聞] 2004年3月4日 第2225号 <4面> |
[運転速報] 2月利用率は66.8%へ下降 PWRは利用率87.2%に日本原子力産業会議の調べによると、2月のわが国原子力発電所の設備利用率は、66.8%へ2.8ポイント減少し、3か月ぶりに後退を記録した。時間稼働率も67.9%と前月より2.8ポイント減少した。これは、2月中に定検入りした発電炉が東海第二、浜岡2号機、大飯2号機の3基であったのに対して、定検を終了し、発電を再開したのが玄海4号機(=写真右端)のみであったため。 炉型別では、PWRは87.2%で前月の90.7%から3.5ポイント減少したのに対して、BWRは51.7%と前月より2.4ポイント減少した。 2月に利用率が高かった電力会社は、四国電力が103.4%の利用率をマーク、次いで北海道電力の102.6%だった。 原子炉別では、PWRの高浜1号機が104.6%の高利用率を達成、次いで美浜3号機および伊方3号機(104.4%)、高浜2号機(104.3%)と続いた。BWRでは、女川3号機が103.6%をマーク。続いて、ABWR柏崎刈羽7号機の103.3%だった。 米国の1月利用率は93.6%米国の原子力エネルギー協会(NEI)の調べによると、1月の米国原子力発電所の設備利用率は93.6%で、昨年同期を2.0ポイント上回った。また、1月の発電電力量は、707億kWhであった。 昨年の年間発電電力量は、全米103基の発電炉で7620億kWhを発電し、1昨年の7800億kWhに次ぐものである。設備利用率も、89〜90%とみられ、1昨年の91.9%に次ぐ歴史的なものである。なお、発電コストは、データ未入手ながら、一昨年と同様、kWh当たり1.7セントと予想される。 |