[原子力産業新聞] 2004年3月11日 第2226号 <1面> |
[原産] 「第37回原産年次大会」プログラム「どう考える─明日の日本の原子力」日本原子力産業会議はこのほど、4月21日から23日までの3日間、東京都文京区の文京シビックホールにおいて開催される「第37回原産年次大会」のプログラムを固め、発表した。 今後も基幹エネルギー源としての役割が大きく期待される一方、電力市場自由化への対応、燃料サイクル確立など、様々な課題が山積しているわが国の原子力界。今回の年次大会では、「どう考える─明日の日本の原子力」を基調テーマに、3日間にわたるセッション・特別講演を通じて、将来の社会と求められるエネルギー政策や環境対策、民間原子力界の改革の重要性等を踏まえ、わが国が今後も原子力開発を進めていく上で「今すべきことは何か」を探る。 21日の開会セッションでは原産会長の挨拶に加え、文部科学大臣、科学技術政策担当大臣、経済産業大臣がそれぞれ所感を述べるほか、大会準備委員長を務める茅陽一・東京大学名誉教授が挨拶。次にビュガ・仏原子力庁(CEA)長官、康日新・中国核工業集団公司総経理などが特別講演。 続いてセッション1は、「我々はどのような社会を目指すのか―エネルギー問題を他との連鎖のなかで考える」と題し、柴田昌治・日本ガイシ会長(経団連副会長)による基調講演「将来の社会と産業のあり方」および、パネル討論「今後の長期社会像を描く」が行われる。同日夕方からは、ホテルグランドパレスで、レセプションも開催。 大会2日目の22日には、セッション2「長期展望に立って向こう10年間に何をすべきか」では、宅間正夫・原産専務理事の報告「安全で社会に貢献する原子力をめざして」と、パネル討論「望ましい原子力安全確保体制の構築に向けて」。同日午後のセッション3「変貌する原子力工学教育と技術基盤」では、米国原子力学会(ANS)会長のL.フォールク氏の「復活する米国の原子力と原子力工学教育」など2本の基調講演に続きパネル討論。 最終日の23日午前のセッション4「自由化のもとでバックエンド事業をいかに進めるか」では、「資本市場からみた電力自由化」(圓尾雅則・ドイツ証券ディレクター)など2本の基調講演に続き、パネル討論。午後は会場を小ホールに移し、セッション5「市民社会の中の原子力」として、「NPO/NGOフォーラム」、「市民の意見交換の集い」を開催する。年次大会の最新プログラム等は原産ホームページに掲載。 |