[原子力産業新聞] 2004年3月18日 第2227号 <3面>

[イラン] 27日からの査察再開同意 IAEAに伝える

【ワシントン15日共同】ロイター通信によると、訪米中のエルバラダイ国際原子力機関(IAEA)事務局長は15日、イランの核査察を今月27日に再開することでイラン側と合意したことを明らかにした。

 事務局長は「IAEAの査察官が27日にイランに入るとの連絡をイラン当局から受けた」と述べ、「査察実施が遅れたのは残念だが、われわれの日程の範囲内だ」として、査察再開合意の重要性を強調した。

 イランの最高安全保障委員会のロウハニ事務局長も14日、IAEAの査察受け入れ再開に「確実に合意するだろう」との見通しを示していた。

 イランは13日、IAEA定例理事会のイラン非難決議を受け、査察受け入れの凍結を表明。国内の保守強硬派の反発を抑えるのが主な目的で、米国が主張する核問題の国連安全保障理事会付託の回避に向け、IAEAとの協力再開時期を探っていたとみられる。


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