[原子力産業新聞] 2004年3月25日 第2225号 <1面>

[原子力委員会] 「コンセンサス会議」など議論

原子力委員会は18日、第9回「長計についてご意見を聴く会」を南山大学人文学部の小林傳司教授を招き開催した。

同教授は「なぜ市民参加が必要になっているのか」をテーマに、コンセンサス会議の開催意義、課題などについて解説した。

原子力政策を巡る環境について同教授は、「推進派と反対派の対立がロックインしてしまった状況であり、これは過去に対話を重ねるルートが少なかったためではないか」と指摘。また、「信頼喪失の中で、コミュニケーションを形成するための解決マニュアルは無く、過去の円卓会議などを検証する必要がある。政策について理解を得るというスタンスから、市民と一緒になって政策の原案を考えるというスタンス変更も必要ではないか。コンセンサス会議を開催するなどの工夫も必要」と提言した。


Copyright (C) 2004 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.