[原子力産業新聞] 2004年3月25日 第2225号 <2面>

[原子力安全・保安院] 高経年化対策評価結果を報告

経済産業省原子力安全・保安院は18日、原子力安全委員会に対し、関電・高浜1、2号、中国電・島根1号、九電・玄海1号機の計4基の、高経年化対策の評価結果について報告した。

報告されたのは、3社が昨年12月に取りまとめた高経年化対策に関する報告書について、保安院が評価結果を取りまとめたもので、評価は高経年化対策について電力3社からヒアリングを実施し、学識経験者の専門的意見を聴きつつ行われた。

電力の実施した技術評価は@運転開始後60年間を仮定した、安全上重要な機器等の経年変化事象に関する健全性評価A現時点の知見に基づく経年変化事象の影響分析と、その分析結果を踏まえた現状の保全活動の有効性および、新たな保全策追加の必要性評価――等で、結果、大部分の機器については現状の保全活動により長期健全性が確保されるものの、一部の機器については現状の保全活動を充実すべきものとして、新たな保全策が抽出された。

保安院は今後、電力3社の長期保全計画が適切に実施されているか否かを保安検査等で確認していくとしている。


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