[原子力産業新聞] 2004年3月25日 第2225号 <3面>

[ロシア] 沿海地方に輸出用核燃料貯蔵施設

【モスクワ発共同】ロシアが、日本海に面した極東沿海地方のボリショイカメニ港を含む2か所に、原子力発電用の輸出向け核燃料などを保管する大規模施設の建設を計画していることが明らかになった。ロシアは2001年から、使用済み核燃料を輸入して国内で再処理する事業を開始。需要の拡大を見込み施設拡充を図っているとみられる。

核物質の輸出入用の保管施設は現在、サンクトペテルブルク港にしかない。このため、アジア向けにボリショイカメニ港、欧州向けに、エストニア国境に近いレニングラード州ウスチルガ港に新設することになった。これら新施設について原子力省高官は、輸出にしか使用しないと強調した。


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