[原子力産業新聞] 2004年3月25日 第2225号 <4面>

[原子力安全技術センター・日本分析センター] 秋葉東北大名誉教授ら12名・2事業所が受賞

原子力安全技術センター、日本分析センター主催による「2003年度原子力・放射線安全管理功労表彰」の表彰式(=写真)が22日、東京・港区の虎ノ門パストラルで行われ、受賞した12名・2事業所に文部科学大臣賞が授与された。同表彰は、原子力関係者の意欲向上と原子力安全確保に対する国民の理解増進を図る目的で、原子力・放射線安全に尽力し、優れた成果を挙げた個人・団体に贈られるもの。

式典では、田村憲久・文部科学大臣政務官が祝辞の中で、原子力・放射線利用は安全確保が大前提であるとして、「文部科学省では、放射線障害防止法の改正に取り組むなど、これからもしっかりと安全確保を進めていく」と述べるとともに、「それぞれの分野・視点から安全確保に尽力・貢献されてきた受賞者・関係者に心より感謝申し上げたい」と、その功績をたたえ、今後の活躍への期待を示した。

続いて挨拶にたった松浦祥次郎・原子力安全委員会委員長は、「高い見識をもって積み重ねられた成果は大変貴重なものであり、続く世代に継承して頂きたい」と、将来の原子力安全を担う人材の育成・指導についても一層の尽力を求めた。

受賞者は次のとおり(敬称略)

【放射線安全管理功労者】

秋葉健一(東北大学名誉教授)、大熊輝夫(ニュークリア・デベロップメント)、川地俊明(大垣市民病院)、庄司安明(秋田県立脳血管研究センター)、杉村幸治(日本メジフィジックス)、中村力(日本原子力研究所)、藤井張生(東京医科歯科大学先端研究支援センター)、蓑手吾一(信州大学ヒト環境科学研究支援センター)。事業所=東北大学金属材料研究所附属材料試験炉利用施設、日本アイソトープ協会・茅記念滝沢研究所

【核燃料物質・試験研究炉等安全管理功労者】

中井優(東芝電力放射線テクノサービス)

【環境放射能対策功労者】

三谷美嶺雄(愛媛県立衛生環境研究所)、吉岡満夫(福井県原子力環境監視センター)

【核物質管理功労者】

岡下宏(日本原子力研究所)


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