[原子力産業新聞] 2004年3月25日 第2225号 <4面>

[東海大学] 持続的発展等で議論

東海大学は15、16日の両日、東京都千代田区霞ヶ関の霞ヶ関ビルで、第8回「原子力エネルギーシンポジウム」を開催した。

同シンポは、95年12月に第1回を東京で開催して以来、日米および中国、韓国等のアジア諸国で開かれてきたもので、東海大学と米カリフォルニア大学バークレー校が主催、開催国の機関が共催する形で運営されてきた。同シンポは、@政治色にとらわれない「大学」あるいは「研究機関」が中心となって運営していることA「教育」「PA」等の問題を中心に据え、議論を発散させないことB環太平洋地域の原子力エネルギー利用の全体像を把握し、第8回目となる今回は、「持続的な原子力の発展のための若い人との対話」をテーマに、日本、米国、韓国、中国、台湾、インドネシア、タイ、ベトナムから約30名が参加し開催された。各界、各機関の活動に資すること−−などが主な特徴。

シンポジウムでは、安俊弘・米国カリフォルニア大学バークレー校準教授(=写真)が、これまでのシンポジウムの活動をブリーフィングしたのに続き、各国・地域から、それぞれの原子力を巡る状況について発表を行った。  引き続き徐元輝・中国清華大学核能技術設計研究院教授が、原子力教育に関連して、中国でも原子力研究分野に人材が集まらない現状などを紹介した。

また台湾の謝牧謙・核能科技協進會執行長は、台湾の脱原子力政策を巡る政治的動向について報告した。


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