[原子力産業新聞] 2004年4月1日 第2229号 <2面>

[原子力安全委員会] 安全委・部会が報告書策定

原子力安全委員会の原子力安全総合専門部会(部会長=矢川元基東京大学大学院教授)は、原子炉内構造物など、余裕深度処分を行う必要がある比較的放射能レベルの高い低レベル放射性廃棄物の処分に関する報告書を取りまとめ、3月22日に開催された原子力安全委員会で報告した。

今後、原子炉の解体に伴い、炉内構造物等の比較的放射能の高い低レベル廃棄物について、余裕深度処分事業が行われると考えられ、安全規制の考え方や指針策定に際して、本報告書の内容を踏まえて、具体的な安全評価手法の検討を行う必要があるとしている。

「放射性廃棄物処分の安全規制における共通的な重要事項について」と題されたこの報告書は、同部会が2001年2月の初会合以来、10回の会合で調査審議を行い、取りまとめたもの。審査指針の策定を念頭におき、低レベルから高レベル放射性廃棄物にわたる各種性状の放射性廃棄物処分の安全規制を行う上で共通する重要事項を取り上げ、今後の検討の方向性を示している。


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