[原子力産業新聞] 2004年4月8日 第2230号 <1面>

[原産] 第37回原産年次大会 ハイライトから@

第37回原産年次大会が21〜23日、東京・文京区の文京シビックホール(=写真左)で開催される。「どう考える―明日の日本の原子力」を基調テーマとする今大会では、わが国が今後も原子力開発を進めていく上で今すべきことは何かなど、深く議論を交わす。また、NPO・NGO関係者による自由討論や、市民による意見交換の会も設けられている。今大会プログラムから、そのハイライトを紹介する。

午後にはセッション1が「我々はどのような社会を目指すのか―エネルギー問題を他との連鎖のなかで考える」とのテーマで、基調講演およびパネル討論が行われ、植草一秀・早稲田大学大学院教授(=写真下)、加藤秀樹・構想日本代表など著名なパネリストが、「今後の長期社会像を描く」をテーマに議論を行う。

2日目の22日午前には、原産が検討してきた原子力開発の長期的ビジョンと今後10年間の課題について、原産の宅間正夫専務理事が報告。続いて「望ましい原子力安全確保体制の構築に向けて」をテーマとするパネル・ディスカッションでは、佐々木宜彦・原子力安全・保安院長とディアス米NRC委員長という、日米の原子力規制機関トップが顔を並べ、適切な安全確保の仕組みに焦点を絞り、米国の例も参考にしながら、民間の自律的な安全確保方策や規制のあり方、さらには安全確保や安全規制に関する各ステークホルダーの健全な関係構築や信頼確保の進め方など議論する。

22日の昼食時には、ホテル・グランドパレスの「ダイヤモンド・ルーム」で午餐会が開かれ、近藤駿介・原子力委員長が所感を述べた後、竹内誠・江戸東京博物館館長が「江戸の文化と庶民の知恵」と題して特別講演を行う。(講演者、講演タイトルとも変わる場合があります)


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