[原子力産業新聞] 2004年5月20日 第2235号 <2面>

[経済産業省] 池田氏(サイクル機構)ら20名が受賞

2004年度原子力エネルギー安全実務功労者表彰(=写真)が13日、東京・千代田区のホテルで行われ、原子力関連事業の進展に安全確保の面で功績のあった20名が表彰された。同表彰は、原子力および関連事業の実務に永年携わり、安全の確保および信頼性の向上に功績のあった人を経済産業大臣名で表彰する制度で、原子力エネルギー安全月間事業の一環として実施されている。

式典では、坂本剛二経済産業副大臣が中川昭一経済産業大臣の式辞を代読。「基幹エネルギーを支える誇りと気概を持って安全確保の実績を日々積み重ねていくことこそが、原子力に対する国民の信頼の回復につながる」と強調。「受賞者は安全文化の醸成に多大な貢献をされてきた。これまでの真摯な努力があって、今日の原子力事業があると言っても過言ではない」と、その功績を讃えた。加えて「更なる研鑚を積まれるとともに、今後とも後進の育成など原子力安全の向上のために尽力いただきたい」と、今後一層の活躍を求めた。

また来賓として出席した松浦祥次郎原子力安全委員長は、「永年原子力事業の安全確保に尽力されてきたことに尊敬の念を捧げたい」と祝辞を述べるとともに、「現場こそが安全確保の最前線である」との考えを示した。原子力エネルギー安全月間推進委員会会長の白土良一火力原子力発電技術協会会長は、「受賞者は身をもって安全文化を築きあげた」と讃え、「知識、経験を後に続く若い人々に指導、継承してもらいたい」と期待を述べた。

受賞者 (50音順・敬称略。カッコ内は所属) は次の通り。

▽ 池田久(核燃料サイクル開発機構)▽磯田和宏(西日本技術開発)▽今井正治(原子力サービスエンジニアリング)▽入之内重徳(核燃料サイクル開発機構)▽岩田昭彦(中部電力)▽岡本正文(核燃料サイクル開発機構)▽亀山巌(日本原子力研究所)▽久賀谷進(エネルギア・ニューテック)▽小宮山久志(宇徳運輸)▽小柳則雄(北陸発電工事)▽橋信良(日本原子力発電)▽中田哲雄(四国電力)▽野上修治(東北発電工業)▽畠中耕(三菱電機プラントエンジニアリング)▽平井浩3(日立製作所)▽平賀政慱(東芝電力検査サービス)▽本間満(日立プラント建設)▽松尾登(関西総合環境センター)▽宮澤正孝(日本原子力研究所)▽持田政吉(三菱原子燃料)。


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