[原子力産業新聞] 2004年5月27日 第2236号 <2面>

[福井県] エネ開発拠点を目指し委員会発足

 福井県は19日、高速増殖炉「もんじゅ」活用を中心とした「エネルギー研究開発拠点化計画策定委員会」を発足させ、第1回会合を福井市の福井県国際交流会館で開催した。委員長に三宅正宣・福井工業大学学長を選出した後、計画策定の趣旨、計画策定スケジュール、研究開発拠点化への国、核燃料サイクル開発機構の取組みについて検討した。

 同委は、「福井県内には多くの原子力発電所が立地しているものの、研究機関や人材育成機関の集積が見られず、また地域産業との連携、技術移転が進んでいない」との認識の下、原子力と地域産業が共生する全国的なモデルケースとするため、研究開発機能の強化、人材育成、産業の創出・育成を柱とした実効性のある具体的な計画を策定する。

 会合には、坂田東一・文部科学省研究開発局長や日下一正・経済産業省資源エネルギー庁長官も出席、国際的な研究拠点化を目指している「もんじゅ」の重要性や核燃料サイクルの必要性を強調した。


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