[原子力産業新聞] 2004年6月3日 第2237号 <1面>

[原子力委員会] 「意見を聴く会」米大教授から聴取

原子力委員会は1日、第15回「長計についてご意見を聴く会」を米メリーランド大学のS・フェッター教授を招き開いた。同教授は、米ハーバード大学が昨年末にまとめた「使用済み燃料の再処理と直接処分の経済性」と題する報告書(本紙1月15日号3面既報)の作成メンバー。今回この報告書の概要を紹介した。

再処理1000ドル/kg、MOX燃料加工1500ドル/kg、中間貯蔵200ドル/kgなどを想定し、直接処分と再処理を比較。再処理が直接処分と均衡するウラン価格は370ドル/kg、現在の約10倍となる。再処理費用が最安値でも均衡ウラン価格は130ドル/kgとした。高速増殖炉による再処理では、同340ドル/kgという。

ウラン資源はNEAレッドブックで1600万トンだが、これには高コスト資源等が含まれず、大幅に増えるとの見解を示した。


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