[原子力産業新聞] 2004年6月3日 第2237号 <3面>

[仏・アルストム] 救済策で合意

【ブリュッセル5月25日共同】経営危機に陥っている仏重電・造船大手アルストムの救済計画について、欧州連合(EU)欧州委員会と仏政府は5月25日、同社が4年以内に仏政府系以外の企業と提携することで合意した。仏は政府系の原子力会社アレバなど仏企業を提携先とすることを主張していたが、欧州委は不当な政府支援に該当する恐れがあるとして反対していた。提携先には、ドイツのシーメンス、三菱商事、米GEなどが候補に挙がっている。

アルストムは、高速列車TGVや発電所建設など仏を代表する大手企業で、従業員は世界70か国で計7万5000人。景気低迷などで約50億ユーロ(約6800億円)の負債を抱えている。


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