[原子力産業新聞] 2004年6月3日 第2237号 <4面>

[露] ロシアが拡散防止構想に参加

【モスクワ5月31日共同】ロシア外務省は5月31日、海上臨検などで大量破壊兵器の拡散阻止を目指す拡散防止構想(PSI)へ、ロシアが同日参加したと発表した。これで主要8か国(G8)がすべて加わり、参加国は計15か国となった。6月8日からの主要国首脳会議でもPSI強化策が議論される予定で、北朝鮮やイランなどへの拡散防止に向けG8が足並みをそろえたことになる。

ロシア外務省は「テロリストが大量破壊兵器を持つという新たな側面」に対処することが重要と強調。PSIを「有益なメカニズム」と位置付けた。

PSIは2003年5月にブッシュ米大統領が提唱。米国や日本、英国など11か国で発足した。米国は極東海域で活動するロシアに強く参加を要請してきたが、ロシア側は参加国との情報交換などには理解を示したものの、北朝鮮を刺激するとして慎重な姿勢を続けてきた。


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