[原子力産業新聞] 2004年6月3日 第2237号 <4面>

[運転速報] 5月利用率は76.8%へ上昇 BWRは利用率76.6%に

日本原子力産業会議の調べによると、5月のわが国原子力発電所の設備利用率は、76.8%へ3.9ポイント上昇し、3か月の続伸となった。時間稼働率も75.5%と前月より3.1ポイント上昇した。これは5月中に定検を終了し運転を再開したものが玄海2号機1基に止まり、PWR5基、BWR7基が定検中であるものの、新たに定検入りしたものがないことによる。

炉型別では、PWRは77.1%で前月の86.7%から9.6ポイント減少したのに対して、BWRは76.06%と前月より13.9ポイント上昇した。

5月に利用率が高かった電力会社は、北陸電力が102.0%の利用率をマーク、次いで日本原子力発電の101.6%、東北電力の101.5%、中国電力の101.1%だった。

原子炉別では、PWRの伊方3号機が104.3%の高利用率を達成、次いで高浜2号機(104.2%)、高浜4号機(103.9%)と続いた。BWRでは、ABWR柏崎刈羽6号機(=写真中央)が103.5%をマークし、続いて同7号機の102.9%、女川3号機と志賀1号機の102.0%だった。

米国の4月利用率は84.0%

米国の原子力エネルギー協会(NEI)の調べによると、4月の米国原子力発電所の設備利用率は84.0%で、昨年同期を4.5ポイント上回った。また、4月の発電電力量は、581億kWhであった。


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