[原子力産業新聞] 2004年6月10日 第2238号 <1面>

[関西電力] 中間貯蔵誘致を明言

【9日共同】関西電力の原子力発電所3基が立地する福井県美浜町の山口治太郎町長は9日の町議会で、使用済み核燃料の中間貯蔵施設に関して「当町で建設するために関電など関係機関と話を始めたい」と述べ、誘致を目指す方針であることを明言した。

誘致の理由説明で山口町長は、2010年に美浜原子力発電所内の貯蔵施設が満杯となることや、立地が地域振興に寄与することを挙げた。山口町長は昨年12月の議会で「十分に勉強したい」と誘致に前向きな姿勢を表明。今後は臨時議会などで、誘致の是非を検討していく見通し。

関電が歓迎のコメント

関電は9日、「美浜町長が『美浜町において調査、建設するための諸問題に関し、当社をはじめとする関係機関等と話を進めたい』とのご意向をお示しされたことは誠にありがたく、立地町の町長のご意向として重く受けてとめている。当社としては、今後の町議会のご審議状況を見守っていくとともに、町長よりお話があれば、十分その内容をお聞きしたいと考えている」とコメントを発表した。


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