[原子力産業新聞] 2004年6月17日 第2239号 <1面>

[総合資源エネ調査会] 需給部会が取りまとめ 原子力、「基幹電源」の表現に

 総合資源エネルギー調査会需給部会は16日、第9回会合を開催、「2030年エネルギー需給展望の中間取りまとめ案」を審議した。

 前会合で議論したエネルギー戦略のあり方における供給の分散と多様化の中で、「原子力の推進」の内容を変更、「今後とも基幹電源としての役割を果たし続ける」、「電源としての重要性に加え水素製造の研究も行われ、次世代の原子力技術の研究開発に積極的に取り組むことが不可欠」などの内容が盛り込まれた。

 核燃料サイクルでは、エネルギー基本計画に沿い着実に取組む、との簡潔な記述に対し、秋元勇巳委員や田中知委員から再考を求める意見が出され、事務局は「原産がまとめた提言も参考とし検討する」とした。近くパブリックコメントを募集、9月に最終案を取りまとめる予定。


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