[原子力産業新聞] 2004年6月17日 第2239号 <4面>

東電向け新燃料輸送車が転倒 8日米国で

 東京電力は9日、柏崎刈羽原子力発電所7号機向け取り替え用新燃料集合体を輸送中のトレーラーのうち1台が、米国ユタ州内の高速道路上において強風のため横転したと発表した。

 それによると、柏崎刈羽原子力発電所7号機向け取り替え用新燃料集合体(128体)の成型加工委託先である米国グローバル・ニュークリアフュエル社が完成した当該燃料を日本に輸送するため、同社ウィルミントン工場(ノースカロライナ州)から西海岸の積出港までの陸上輸送中、現地時間8日午前3時30分(日本時間=同日午後6時30分)、輸送していたトレーラー11台のうち1台が強風のため横転したという。横転したトレーラーには12体の燃料集合体が積載されていたが、今回の事故による火災や放射能漏れはなかったということだ。

 事故車を除くトレーラー10台については、その後も輸送を継続。なお東電は今後、事故の詳細な状況把握を実施していく方針だ。


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