[原子力産業新聞] 2004年7月1日 第2241号 <4面>

[石川島播磨重工業] 輸出入コンテナ検査用X線装置 横浜、名古屋、神戸税関から受注

 石川島播磨重工業(IHI)はこのほど横浜、名古屋、神戸の各税関からコンテナ貨物用の大型X線検査装置(=図)を受注した。

 同検査装置はトラックに搭載したままの輸出入貨物用コンテナを丸ごと自動検査する装置。コンテナ内の拳銃、覚せい剤あるいは不正申告物件などを摘発するため、10年程前から欧米で導入され、国内でも2001年の横浜税関から順次導入が進んでいる。今回の3台を含め国内では13台の検査体制となるが、うち10台は同社製という。

 同装置は、電子加速器から発生する9MeV程度のX線により、水平・垂直の二方向からコンテナ内部を透視し、画像処理で異物の混入を検知する。開梱することなく透視検査できるため、コンテナ1本あたりの検査時間を人手の2時間から10分間に短縮できる。同社では今後海外からの受注拡大にも注力し、年間10億円を目標としている。


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