[原子力産業新聞] 2004年7月8日 第2242号 <1面>

[原子力安全委員会] 安全委が抜き打ち調査も

原子力安全委員会は7月1日、原子力安全・保安院や文部科学省などの規制行政庁が行う、原子力施設運転に関する安全規制(後続規制)について、監視・監査を強化する内容の「規制調査の実施方針について」を改訂した。具体的には、規制行政庁が、原子力発電所や核燃料施設などで、年4回実施している保安検査に抜き打ちで同行、検査内容をチェックする。

改訂の目的は、後続規制の合理性、実効性と透明性の向上を促すことで、事業者の行う安全確保レベルの向上を図ること。保安検査官への同行(立会い)のほかにも、保安院や文科省が行う原子力施設の安全規制に関する審査や認可などの書類を抜き取り調査。すべての調査結果は公表する。

立会い方式を採るのは、現場での規制活動に立ち会って実態を把握するとともに、必要に応じて抜き打ち的手法で緊張感と実効性を確保するため。規制行政庁が行う後続規制の活動を品質監査手法により調査するなど、迅速な調査と結果の公表を行うとしている。

後続規制全般に対する規制調査に関しては、規制行政庁の規制活動を、品質監査手法で調査し、定型的に公表するなどを規定している。


Copyright (C) 2004 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.