[原子力産業新聞] 2004年8月5日 第2246号 <3面>

[米国] カットオフ条約前向きに政策転換

【ジュネーブ7月29日共同】米国のサンダース軍縮大使は29日、ジュネーブ軍縮会議で発言を求め、ブッシュ米政権が兵器用核分裂物質生産禁止(カットオフ)条約に関する政策見直しを終了したことを明らかにし「できるだけ早く条約交渉を開始したい」と述べた。同条約が検証措置を伴うことなどに難色を示し、交渉開始に消極的な姿勢を示していた米国の大きな政策転換。

サンダース大使は「効果的な多国間主義の重要性からも、カットオフ条約をジュネーブ軍縮会議で交渉したい」とも述べた。政策転換の背景には、軍備管理や核軍縮問題でも一方的な姿勢を続けてきたブッシュ政権に批判的な国際世論への配慮があるとみられる。


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