[原子力産業新聞] 2004年8月19日 第2247号 <1面> |
[原子力炉安全小委員会] エネ調に事故調査委総合資源エネルギー調査会原子力炉安全小委員会の「美浜発電所3号機2次系配管破損事故調査委員会」は11日、第1回会合を開催、事故の原因究明や対策の検討を開始した。同委員会は、10日開催の原子炉安全小委員会で設置し、委員長には朝田泰英・火力原子力発電技術協会技術顧問が就任。 初会合では、松永原子力安全・保安院長が「今回の事故の対応策に総力をあげる」とし、続いて事故の概要を保安院が説明、辻川委員と宮委員が現地調査の結果を報告、事故原因や今後の委員会の検討内容などについて意見交換した。 両委員は今後の課題として、関西電力の減肉に対する管理方式、米国サリー発電所の教訓の反映、オリフィスによる流況の乱れと減肉率の関係、28年間無検査の要因、今後の検査の在り方、破口の応力解析、対策の水平展開などを挙げた。委員からは、「品質管理体制の問題が大きく、委員に品質管理の専門家を」(斑目委員)、「管理規定の整備や品質保証体制の強化だけでは解決しない問題もある」(小林委員)などの意見が出された。 |