[原子力産業新聞] 2004年8月26日 第2248号 <2面>

[原子力安全・保安院] 他電力は「問題なし」

関西電力の美浜発電所3号機で発生した2次系配管破損事故に関連して、経済産業省原子力安全・保安院が11日、各電気事業者に対して、原子力発電所配管設備の肉厚管理について調査をするよう指示したことを受け、電力9社および日本原子力発電は18日までに、保安院に調査結果を提出した。

結果、関電においては、国への報告対象のうち、@美浜3号機と高浜1号機のスチームコンバーター加熱蒸気管オリフィス下流部A大飯3・4号機のスチームコンバーター加熱蒸気管制御弁下流部──の、計4か所については肉厚管理が未実施であり、また点検対象部位の当初計画(4万3179か所)に含まれていなかったが、同一仕様の他プラントの測定結果から健全性が確認された部位が11か所あったことが判明した。

一方、その他の電力は、「原子力発電所において、配管の肉厚が管理されていないところはなかった」と報告。

そのうち原電の敦賀発電所2号機については、配管の肉厚管理は00年までは対象リストから外れていたものの、検査委託先の3菱重工の指摘により、01年に検査を実施。以降、定検毎に検査を行い、昨年の定検において「余寿命2・2年」との結果が出たことから、今年12月の定期検査で当該配管を交換する計画としている。


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