[原子力産業新聞] 2004年8月26日 第2248号 <3面>

[イラン・原子力庁] ブシェール2建設でロシアと協力

【テヘラン23日共同】イラン原子力庁のサブリ次官は22日、記者会見し、ペルシャ湾岸のブシェール原子力発電所2号機をロシアの協力で建設することで合意したと明らかにした。国名は明らかにしなかったが、欧州2か国も別の原子力発電所建設の支援に意欲を示しているという。イランの原子力発電所建設に神経をとがらせる米国の反発は高まりそうだ。

次官はまた、2005年末とされていたブシェール1号機の完成が06年2月にずれ込むとの見通しを示した。ロシア側からイラン側への引き渡しは同10月になる見込み。1号機はこれまでに、全体の約7割が完成。次官によると、06年2月に核燃料棒を原子炉に装てん、同7月か8月に稼働試験を行うという。

イランは、同原子力発電所稼働の前提となる使用済み核燃料のロシアでの再処理協定についても、ロシア側と交渉している。


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