[原子力産業新聞] 2004年9月2日 第2249号 <2面>

[東京電力] 発電電力量2兆kWhに

東京電力は8月27日、同社の原子力発電所の累計発電電力量が同日午前1時頃、2兆kWhに達したと発表した。

1970年11月に、福島第1原子力発電所1号機が試運転による発電を開始して以来、35年目にして達成した快挙。現在東電では、福島第1原子力発電所、福島第2原子力発電所、柏崎刈羽原子力発電所の3つの発電所において、合計17基(合計出力1730万8000kW)の設備が運転しており、同社の電源設備の約3割、また発電電力量の約4割を担うまでに成長している。

このたび達成した累計発電電力量2兆kWhは、日本全体の年間発電電力量の約2年分に相当し、これを原油に換算すると、日本全体の年間原油輸入量の約2倍にあたる、約4億7100万キロリットルになる。

また、この電力量をすべて石油火力により発電した場合と比べると、日本全体の年間CO2排出量の約1.1倍に相当する、約14億800万トンのCO2の排出を抑制したことになるという。

今回の記録達成について、東電では「エネルギー資源に乏しいわが国が、将来にわたって安定してエネルギーを確保していくためには、供給が安定し、また地球環境問題への対応の面でも優れた特性をもつ原子力発電に着実に取り組んでいくことが重要。今後とも安全の確保を最優先に、原子力発電を着実に進めていく」としている。


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