[原子力産業新聞] 2004年9月2日 第2249号 <3面>

[仏アレバ社とEDF] 5250トンの再処理で契約 2007年末まで

 仏アレバ社は8月24日、同社が仏電力公社(EDF)との間で、5250トンの使用済み燃料の再処理契約に署名したと発表した。この契約は、アレバ社のローベルジョン会長と、EDFのルスリ社長とが署名したもので、総額40億ユーロ(約5300億円)、2001年から2007年末までをカバーするもの。

 契約の内容は、EDFの原子力発電所からラアーグ再処理工場までの輸送と、5250トン(年間850トン)の使用済み燃料の再処理、高レベル廃棄物のガラス固化と貯蔵など。アレバ社はまた、EDFの原子力発電所サイトにおける使用済み燃料の管理にも責任を持つことになっている。

 同社は、2001年から既に、2300トンの使用済み燃料を再処理済み。この契約で再処理した使用済み燃料から、毎年約100トンのMOX燃料を製造、EDFに供給する。アレバ社は、使用済み燃料のうち、96%は再処理後、再利用でき、ガラス固化して処分するのは4%にしか過ぎないとして、資源リサイクルの観点から、再処理の有効性を強調している。

 アレバ社とEDFは2007年以降分の契約についても、現在、交渉中としている。


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