[原子力産業新聞] 2004年9月2日 第2249号 <4面>

[運転速報] 8月利用率は70.2%へ下降 PWRは利用率74.5%に

 日本原子力産業会議の調べによると、8月のわが国原子力発電所の設備利用率は、70.2%で前月から8.8ポイントの下降となった。時間稼働率は70.6%で前月から9.5ポイントの下降であった。

 これは8月中に定検を終了し運転を再開したものが福島第22号機のみであったのに対して、福島第13号機、柏崎刈羽4号機、泊1号機、高浜4号機、川内1号機(=写真右)が新たに定検入りし、さらに美浜3号機が2次系配管破損事故で停止(引き続いて定検入り)したほか、安全点検のため4基が発電停止したことによる。

 炉型別では、PWRは設備利用率74.5%で前月の87.9%から13.4ポイントも大幅に下降したのに対して、BWRは67.0%で前月の72.5%から5.5ポイントの下降に止まった。

 8月に利用率が高かった電力会社は、4国電力が101.6%の利用率をマーク、次いで日本原子力発電の101.0%、北陸電力の100.4%だった。

 原子炉別では、PWRの伊方3号機が103.7%の高利用率を達成、次いで高浜1号機(103.3%)、玄海2号機(101.9%)と続いた。BWRでは、ABWR柏崎刈羽7号機が101.7%をマークし、続いて東海第2の101.2%だった。

米国の6月利用率は86.5%

 米国の原子力エネルギー協会(NEI)の調べによると、7月の米国原子力発電所の設備利用率は86.5%で、昨年同期を4.1ポイント上回った。また、7月の発電電力量は、721億kWhであった。


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