[原子力産業新聞] 2004年9月9日 第2250号 <1面>

[原子力委員会] 「FBR実用化へ議論必要」

文科省と核燃料サイクル開発機構は8月31日、FBRサイクル実用化戦略調査研究フェーズUの中間取りまとめ評価について、原子力委員会に報告。同研究により、2015年頃には競争力のあるFBRシステムの技術体系を提示、その後約15年間の技術実証を経て、2030年頃に初号機を導入、2050年頃からは、FBRを毎年1基程度、順次導入し、21世紀末にはFBR主体の電源構成に移行するとのビジョンを示した。

これに対して近藤原子力委員長は、FBR実用化については90年末頃に電力と議論したが、その前提には総括原価主義があったことを指摘、電力自由化後、FBRの研究開発について、電力会社と議論していないとし、今後、原子力委員会でも検討していく必要があると述べた。


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