[原子力産業新聞] 2004年9月9日 第2250号 <2面> |
[関西電力] 2次系配管点検終え、発電再開美浜発電所3号機2次系配管破損事故を受け、8月13日より点検停止を行っていた、関西電力の高浜発電所2号機(PWR、82万6000kW=写真)と大飯発電所4号機(PWR、118万kW)は5日、それぞれ原子炉を再起動し、同日中に発電を再開した。 高浜2号および大飯4号は、美浜発電所2号機とともに8月十3日、2次系配管点検のために停止し、それぞれ@今回破損した配管と同位置であるオリフィスの下流部位Aその他の給水、復水系統オリフィス下流部位B調査によって必要と判断された部位――について、減肉測定を実施。関電はその結果「健全性が確認された」として、高浜2号、大飯4号の分について、8月27日に国や福井県、ならびに地元市町村に報告していた。美浜2号については、関電は「評価上問題のない肉厚を有しているものの、比較的余寿命が短い部分が2か所(高圧排気管、主給水管)ある」として、「県民の皆さまをはじめとする地域の皆さま方に、より安心していただくために」この停止期間中を活用して、取替え補修を実施するとしている。 なお関電では、計画的点検停止の第2グループとして点検を実施する方針の大飯2号機、高浜1号機、美浜1号機の3ユニットの中から、保安院から「2次系配管の1部の部位において技術基準で例示している計算必要厚さを下回っている疑いがある」ことから、計画的に点検停止する際、当該部位の肉厚計測を実施するようにとの指摘を受け、福井県および美浜町から即時停止・配管点検の要請を受けた美浜1号機を5日に。また残り2ユニットを8日に、それぞれ停止している。 |