[原子力産業新聞] 2004年10月7日 第2254号 <2面>

[文部科学省] 革新的原子力システム 技術開発公募課題を採択

文部科学省はこのほど、今年度の革新的原子力システム技術開発公募の採択課題として、同技術開発分野5件、フィージビリティスタディ(FS)分野3件を選定した。

この制度は、原子炉や核燃料サイクルに関して多様なアイデアを公募し、産学官の連携により原子力技術のブレークスルーを目指すもので、2002年度に発足した。今年度は革新的原子力システム技術開発分野に32件、フィージビリティスタディ分野に15件の応募があり、有識者で構成する検討会で審査した。

選定課題は次のとおり。革新的原子力システム技術開発分野▽フッ化技術を用いた次世代高経済性再処理法に関する技術開発(日立製作所・東京電力等)▽金属電解法乾式再処理プロセス機器の実用化要素技術の開発(電中研・JNC等)▽革新的高温ガス炉燃料・黒鉛に関する技術開発(原研・大阪大学等)▽ガス冷却炉の実用化に必須の高性能大容量ガス/ガス熱交換器の技術開発(3菱重工業・名古屋大学等)▽次世代高温原子力プラント溶接構造に対する損傷防止技術の開発(電中研・JNC等)

フィージビリティスタディ分野▽イオン性液体を媒体とした乾式再処理プロセスの開発(東工大・産業創造研究所等)▽高純度酸化ウランの電気化学的な回収に関する技術開発(電中研・JNC等)▽温度スイングクロマト分離法のための生体模倣ゲルの開発(東工大・原研等)


Copyright (C) 2004 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.