[原子力産業新聞] 2004年10月28日 第2257号 <8面>

[東京電力] 定検中に小規模な「ぼや」発生

定期検査中の、東京電力・柏崎刈羽原子力発電所4号機の原子炉付属建屋2階中央制御室用送排風機室(非管理区域)において、21日20時4分頃、火災報知器が発報したことについて、同社は22日、今回の事象は「防炎シートの一部が炭化したぼや火災」であるとの判定を、消防署より受けたことを明らかにした。

21日の火災報知機発報直後に行われた、消防による確認の後、屋上に設置してあるディーゼル発電機用排気管貫通部の補修作業用の防炎シートが焦げていたことが確認されたことから、翌22日、消防署により屋上の現場確認が再度行われ、その結果、今回の事象は「防炎シートの一部が炭化したぼや火災」であるとの判定を受けたということだ。

なおぼや火災が発生した原因について、東電では同発電機の運転に伴う排気管の熱の影響により防炎シートの一部が炭化し、発生した煙が送排風機室に入り込み、同室の火災報知器が検知・作動したものと推定している。


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