[原子力産業新聞] 2004年11月18日 第2260号 <1面>

[EU委員会] ITERの独自建設を勧告

【ブリュッセル16日共同】日本と欧州連合(EU)が競っている国際熱核融合実験炉(ITER)の誘致問題で、EU委員会は16日、日本と合意できない場合、EU主導でフランス南部カダラッシュにITERを建設すべきだと閣僚理事会に勧告した。25、26日にブリュッセルで開かれるEU閣僚理事会が承認すれば、EUは独自の実験炉建設に向け動きを本格化させることになる。

また日本が誘致を断念する場合、見返りに補償措置を提示する用意があるとの交渉方針を明らかにした。建設工事の受注でEU加盟国並みに厚遇するなどの条件で決裂を避け、日本の譲歩を引き出す狙いとみられる。


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