[原子力産業新聞] 2004年11月18日 第2260号 <2面>

[関西電力] 関電、原子力本部を福井県に移転へ

【13日共同】関西電力の藤洋作社長は13日、福井県庁で記者会見し、8月の美浜原子力発電所事故を踏まえた安全体制づくりとして、2005年に原子力事業本部を、同社の原子力発電所の所在地である福井県内に移す方針であると発表した。

藤社長は「関電の電気の約6割を担う11基(の原子力発電所)を福井に立地させていただいている。皆さまとの共存、共栄が何よりも大切で、信頼されるよう取り組んでいく」と説明。地元に原子力事業の軸足を置くべきとの西川一誠知事の要望を考慮したと強調した。

同社の原子力事業の要の役割を担う同本部は現在は大阪本社内に設置。本社にいる約200人の担当者のうち、どの程度を福井県へ移転するかは今後詰めるとしている。

西川知事が国などに要望している原子力の研究拠点づくりにも全社をあげて取り組み、老朽炉研究などの推進にも協力するという。


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