[原子力産業新聞] 2004年11月25日 第2261号 <3面>

[韓国KNFC] ウェスチングハウス社と提携 被覆管工場新設など

 韓国の核燃料製造会社である韓電原子力燃料(KNFC)は11日、米ウェスチングハウス社と、韓国における共同技術開発、訓練、主要機器の設置、燃料被覆管製造工場の新設などを行う契約を結んだ。ウェスチングハウス社はまた、ユタ州オグデンのジルコニウム工場からTREX用原材料を8年間供給、ペンシルベニア州ブレアスビルの工場から燃料被覆管用材料を供給する。この契約は総額9000万ドル(95億円)以上、2005年から2009年まで実施する。また今回の契約には、ウェスチングハウス社から韓国への技術移転が含まれている。

 大田に建設される新燃料被覆管工場では、総延長にして年間1.2km超の燃料被覆管の生産が予定されている。ウェスチングハウス社は、多数の韓国人技術者を2006年から1年間同社工場に滞在させ、製造工程と方法論の実地訓練を行う。また2007〜2008年には、新工場完成後の品質資格獲得を支援する。

 新工場が順調に稼働すれば、韓国内への供給のみならず、ウェスチングハウス社のバックアップとして、燃料被覆管供給の安定性向上につながるとしている。


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