[原子力産業新聞] 2004年12月2日 第2262号 <2面>

[九州電力] 川内1号機SG変更など申請

川内原子力発電所1号機の蒸気発生器取り替えおよび、1・2号機の原子炉容器上部ふた取り替え等に関連して、九州電力は25日、安全協定に基づく事前協議書を鹿児島県及び薩摩川内市に、また原子炉等規制法に基づく原子炉設置変更許可を経済産業大臣に、それぞれ申請を行った。

工事は川内原子力発電所の更なる安全・安定運転の継続や、信頼性向上の観点から実施されるもので、具体的には、@SGの材質を、インコネルTT600からインコネルTT690へと変更A原子炉容器上部ふたを2分割構造から一体構造に変更B同ふた管台および管台溶接材材質を、600ニッケル基合金から690ニッケル基合金に変更――などが実施される。工期について九電では、SGおよび原子炉容器上部ふたともに、2008年度を見込んでいる。

なお取替工事に伴い発生する放射性固体廃棄物の保管が必要となるため、併せて固体廃棄物貯蔵庫の増設が。また運用上の余裕を確保するために、使用済燃料貯蔵設備の貯蔵能力の増強も行われる計画だ。


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