[原子力産業新聞] 2004年12月2日 第2262号 <4面>

[運転速報] 11月利用率は72.2%に上昇 PWRは利用率80.9%に大幅改善

日本原子力産業会議の調べによると、11月のわが国原子力発電所の平均設備利用率は72.2%で、前月から13.6ポイントの顕著な上昇となった。時間稼働率は67.8%で前月から13・3ポイントの上昇であった。

これは11月中に定検入りした発電炉は福島第15号機、川内2号機の2基にとどまったのに対して、泊1号機、志賀1号機(=写真)、大飯4号機の3基が定検を終了し運転を再開したのに加え、福島第12号機、美浜2号機がそれぞれ故障、安全点検に伴う運転停止から復旧、発電を開始し、さらには福島第16号機、福島第24号機が長期の定検による運転停止から漸く戦列に復帰したことなどによる。

炉型別では、PWRは設備利用率80.9%で前月の63.5%から17.4ポイントの大幅な増加となったのに対して、BWRは65.8%で前月の54.9%から10.9ポイントの増加にとどまった。

11月に利用率が高かった電力会社は、日本原子力発電が101.3%の利用率をマーク、次いで9州電力の95.6%、北海道電力の93.7%だった。

原子炉別では、PWRの高浜1号機が104.3%の高利用率を達成、次いで伊方3号機(104.2%)、高浜2号機(104.0%)と続いた。BWRでは、女川3号機が103.4%をマークし、続いてABWR柏崎刈羽6号機の103.2%だった。


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