[原子力産業新聞] 2004年12月9日 第2263号 <1面> |
[日本原燃] 周辺6市町村と安全協定調印日本原燃は3日、六ヶ所村に隣接する6市町村とウラン試験に係わる安全協定に調印した(=写真、日本原燃提供)。同日、試験用燃料の輸送計画も青森県、六ヶ所村および6市町村に提出。兒島伊佐美社長は「年内に試験を開始したい」とし、このための準備を進める方針。 三沢市公会堂で行われた調印式には鈴木重令・三沢市長、竹内亮一・上北町長、向井榮一・東北町長、佐々木秀治・横浜町助役、藤谷強幸・野辺地町総務課長、越善靖夫・東通村長、兒島伊佐美・日本原燃社長らが出席。鈴木市長は「住民に不安を与えないようあらゆる面に留意をお願いしたい」とし、兒島社長は「安全確保を最優先に取り組むことを約束する」とした。 協定書は、先月22日に県および六ヶ所村と締結した内容とほぼ同じだが、6市町村で構成する原子燃料サイクル施設隣接市町村連絡協議会が検討し、防災範囲の拡大を日本原燃も国や県に働きかける、地域振興協力を六ヶ所村と同等とするなどの申し入れ事項が付けられた。同協議会は、今月2日に同協定書を最終決定し、日本原燃に締結を申し入れた。 試験に使用する劣化ウランは合計53トン。輸送計画を提出し、2週間後には実際の輸送が可能で、今月20日前後には最初の搬入が始まる見通し。原子燃料工業、グローバル・ニュークリア・フュエル、三菱原子燃料から輸送する。 |