[原子力産業新聞] 2004年12月16日 第2264号 <2面>

[訃報] 熊取・元放医研所長が逝去

元放射線医学総合研究所長の熊取敏之(くまとり・としゆき)氏が11日午前10時14分、肺炎のため死去した。83歳。

通夜と告別式は15日、16日にさいたま市浦和区駒場の蓮昌寺会館で執り行われた。喪主は妻治子(はるこ)さん。

熊取氏は、放射線障害診断、緊急被ばく医療研究の第一人者として放射線影響協会理事長や放射線審議会会長などを歴任。1954年3月の「第5福竜丸事件」においては、実態調査、被ばく治療の統括指導者として主要な役割を果たし、その後の緊急被ばく医療研究の基礎を築いた。91年、勲二等旭日重光章。今年6月まで、日本原子力産業会議顧問を務めていた。


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