[原子力産業新聞] 2005年1月5日 第2265号 <2面>

[福井県知事] もんじゅ改造年明けにも判断

【12月15日共同】高速増殖炉原型炉もんじゅの運転再開の前提となる改造工事入りの判断について、西川一誠福井県知事は15日の県議会予算特別委員会で「年が明ければ(判断のための)環境が整ってくると考えている」と述べた。

 同知事がもんじゅの改造工事に関して、具体的な時期の見通しを示したのは初めて。1995年12月のナトリウム漏れ事故以降、九年間停止していたもんじゅが知事の事前了解を得て、運転再開に向け動きだす可能性が濃厚になった。

 知事は「(関西電力の美浜)事故で失われた信頼回復や国の安全対策を見極めることが重要と考えてきた」と答弁。国の高経年化対策の強化や関電の原子力事業本部の移転を「一つ一つ解決に向かっていると受け止めている」と評価した。

 その上で、核燃機構と日本原子力研究所が統合してできる新法人で、もんじゅの重要性が再確認され、原子力の研究拠点化計画の概要が明らかになった段階で、改造工事入りの判断ができるとの展望を示した。


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