[原子力産業新聞] 2005年1月5日 第2265号 <2面>

[中国] 20万kW高温ガス炉建設合意 10年運開目指す

 12月17日付人民日報によると、中国華能集団公司、中国核工業建設集団公司、清華大学が16日、北京で「高温ガス冷却炉の原子力発電所モデル事業に関する投資合意」に調印した。

 中国では、精華大学の核能研究所が、熱出力1万kWの高温ガス冷却炉(HTR−10)を、2002年から運転中(写真は同炉の模型)。2004年3月には、今回合意に達した三者が、20kWの高温ガス炉実証炉の共同建設について、提携意向書に調印。8月には国家発展改革委員会の認可を受けている。

 今回の合意により、三者は合資会社「核電有限公司」を設立し、実証炉の建設・運転を行う。出資比率は華能が50%、中核が35%、清華大が5%。残り10%は新たな投資家が出資する。2010年をメドに発電を開始する計画だ。


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