[原子力産業新聞] 2005年1月13日 第2266号 <1面> |
[原産] 新年名刺交換会 1500名が新春祝う日本原子力産業会議は5日、都内港区のホテルで新年名刺交換会を開催し、約1500名の関係者が集い、年初の挨拶を交わした。 冒頭、挨拶した西澤潤一原産会長は、美浜発電所事故の犠牲者に対して冥福を祈った後、原子力産業界が事故皆無を目指して努力を続けるよう要請した。 さらに、「事業者の日常不断の真摯な取り組みと国による適切な規制の両方が揃って、高性能の原子力産業となり、安心と安全という国民の要望に応えることが出来る」と強調した。 続いて小此木八郎・経済産業副大臣は、核燃料サイクル政策に関して、「今月から始まる通常国会にバックエンド事業の措置、制度に関する法案を提出する」と述べ、原子力の不安を解消し、国民の信頼を構築する政策を関係者とともに進めたいとの決意を表明した。 文部科学省の結城章夫文部科学審議官は、独立行政法人日本原子力研究開発機構の設立準備、「もんじゅ」の改造の工事、国際熱核融合実験炉(ITER)の誘致努力などが重要であると強調した。 塩沢文朗内閣府官房審議官は棚橋泰文科学技術政策担当大臣の挨拶を代読し、新原子力長期計画の策定、アジア原子力協力フォーラム(FNCA)を通じた国際協力等に大いに期待するとした。 最後に近藤駿介原子力委員長が、「原子力の利益のみならず、リスク情報も提供することが重要であり、従業員、地域社会を含む関係者間のリスク管理活動でも @]相互理解を確立することが重要である。原子力関係者には、定量的で内容豊かなリスクコミュニケーション活動を強く望む」と述べた。 |