[原子力産業新聞] 2005年1月13日 第2266号 <3面>

[米NRC] 使用済み燃料貯蔵施設に認可 INEELに建設

 米原子力規制委員会(NRC)はこのほど、アイダホ国立工学・環境研究所(INEEL)に使用済み核燃料貯蔵施設を建設・運転する許認可を、フォスター・ウィーラー環境会社に発給した。

 同施設は、廃止されたシッピングポート原子力発電所(軽水増殖炉、5万kW)、ピーチボトム原子力発電所1号機(高温ガス冷却炉、4万kW)、ゼネラル・アトミック社の複数の訓練・研究用TRIGA炉からの使用済み燃料を受入れ、再梱包、貯蔵する。これらの燃料の大部分は現在、INEELの使用済み燃料プールや、地下の乾式貯蔵施設に貯蔵されている。

 新施設はコンクリート製地下貯蔵庫内の鋼鉄製チューブ内にある密閉ステンレス鋼製キャニスターに使用済み燃料を貯蔵する。フォスター・ウィーラー社が建設するこの施設は、「アイダホ使用済み燃料施設」と呼ばれ、INEELにあるエネルギー省(DOE)の既存貯蔵施設に隣接する。TMI2号機の破損燃料を貯蔵する施設や、使用済み燃料を新キャニスターに再梱包する区域も含まれている。


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