[原子力産業新聞] 2005年1月13日 第2266号 <3面>

[米ムーディーズ社] 原子力発電所買収は格付け上昇要因

 ムーディーズ・インベスター・サービス社によると、原子力発電所を効率よく運転する経験と技術を持つ会社にとって、他の原子力発電所の買収は信用格付けにプラスに働くという。

 1999年以来、米国の原子力発電所は売却が続いており、今日、そのペースが緩やかになったとはいえ、良好な成績の原子力発電所は、低コストで競争力があり、将来が期待できる信頼のおける電源であり、十分、買収対象になるという。

 ガス・石炭火力発電所の発電コストが高いことや、原子力発電所の運転認可が更新されていることも、原子力発電所が買収対象となっている要因である。

 ムーディーズ社によると、会社の資本構成を大幅に変えずに、負債と資産のバランスのとれた資金で買収するのなら、原子力発電所の購入による信用は高まるという。


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