[原子力産業新聞] 2005年1月27日 第2268号 <2面>

[東京・東北電力] 追加漁業補償を締結

東京電力と東北電力の東通原子力発電所建設計画への改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)採用に伴う追加漁業補償で、電力2社は21日、むつ市内のホテルで東通村の尻労、猿ヶ森、小田野沢の3漁協と、計12億円を支払う追加漁業補償の協定を締結した。

対象となるのは、東京・1、2号機および、東北・2号機の計3基。東通建設計画は当初4基ともBWR・110万kWで計画されており、電力2社は1995年1月までに、周辺漁協と漁業補償協定を締結していた。しかし1999年3月に、現在建設中の東北・1号機(110万kW、2005年10月運開予定)を除く3基をABWR(138・5万kW)へと変更することが決定。出力増加に伴う温排水拡散範囲の拡大のため、追加漁業補償協定交渉が続けられていた。

2電力は今後、残る東通村の老部川内水面漁協および、六ヶ所村の泊漁協との交渉を進めていく。


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