[原子力産業新聞] 2005年2月3日 第2269号 <1面>

[【1月29日共同】] 研究機能や技術移転を強化

【1月29日共同】福井県は29日、原子力の研究開発拠点づくりに向けた計画策定委員会を福井市内で開催、地元の研究機能や技術移転の強化などを内容とする計画骨子をまとめた。

福井県内には、国内最多の15基の原発が立地しているが、骨子は「国のエネルギー政策に大きく貢献している」とする一方で、「研究機関の集積や地域産業との連携の取り組みが十分でなかった」と指摘した。

計画骨子によると、産学官が連携して技術移転するための専門コーディネーターを配置するほか、核燃料サイクル開発機構が高速増殖炉もんじゅの研究開発センターを設立する。

また、関西電力美浜発電所事故を踏まえ、国や事業者が老朽化対策を強化するとの項目も盛り込んだ。

同計画の策定は、『もんじゅ』改造工事を県が認める条件になっているが、美浜事故などで審議が中断していた。


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