[原子力産業新聞] 2005年2月3日 第2269号 <3面>

[【ダボス1月29日共同】] 5年間の新規サイクル凍結を提案へ

【ダボス1月29日共同】国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は29日、世界経済フォーラムの年次総会「ダボス会議」で記者会見、核拡散防止体制を強化するため、ウラン濃縮とプルトニウム抽出事業に新たに乗り出そうとしている国に対する「5年間の(事業)凍結」を5月の核不拡散条約(NPT)運用検討会議に提案することを確認した。

事務局長は「核燃料サイクル事業を各国がばらばらに実施するのは好ましい状況ではない。国際的な管理システムを構築すべきだ」と説明。凍結期間については「今回の再検討会議から次回会議まで」と語った。

一方、イランの核開発問題については「イランはこの15か月間、よく協力している。軍事施設への立ち入りも認められた」と指摘。イランと欧州連合(EU)3か国との対話に「いずれは米国も参加することを望む」と述べた。


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