[原子力産業新聞] 2005年2月3日 第2269号 <4面>

[運転速報] 1月利用率は62.3%へ下降

日本原子力産業会議の調べによると、2005年1月のわが国原子力発電所の平均設備利用率は62.3%で、前月から5.9ポイントの下降となった。時間稼働率は60.3%で前月から5.4ポイントの減少であった。

これは1月中に定検等を終了し発電を再開した発電炉が女川1号機、大飯3号機(=写真右側)、伊方2号機の3基であったのに対して、女川2号機、柏崎刈羽3号機、浜岡3号機、美浜2号機の4基が定検入りしたのに加え、先月以来、数基が定検、中間停止等により運転停止状態に入ったことなどによる。

こうした中で、18日には中部電力.浜岡原子力発電所5号機(ABWR、138万kW)が営業運転を開始し、わが国で53番目(営業運転を終了した東海発電所を含めると54番目)の商業用発電炉となった。

炉型別では、PWRは設備利用率72.4%で前月の78.0%から5.6ポイントの減少となったのに対して、BWRは55.3%で前月の61.0%から5.7ポイントの減少となった。

1月に利用率が高かった電力会社は、北海道電力が102.4%の利用率をマーク、次いで北陸電力の102.3%、九州電力の84.8%だった。

原子炉別では、PWRの高浜1号機が104.4%、伊方3号機が104.3%の高利用率を達成、次いで高浜4号機(103.5%)、玄海2号機(103.4%)と続いた。BWRでは、ABWR柏崎刈羽6号機が103.6%、女川3号機が103.5%をマークし、続いてABWR柏崎刈羽7号機の102.5%だった。


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